夜さんぽは、とても心があたたかくなる夜です。
そして実際に参加してみると、「日常から離れた近過ぎない関係性。」だから話せることもあるんだなと感じた方も多いと思います。

 歩きながら話すうち、相手の人となりが見えてきて、いつしか互いの間に温かい温度が通い始め、「同じ景色、季節の空気を感じ、それぞれの今を共有した同士。」の、心の交流のある一期一会の時に変化していく。
この感覚はいつもの繋がりとはまた違うものかもしれません。

 私は兄弟を自死でなくした後「思いを言語化し、否定せずに聴いてもらう」ことで心が整理されていき、見えてくるものがあり、気持ちが変化していく経験を経て「話すこと、聴くこと。」の力の大きさを知りました。
その後、同じような経験をされ、夜さんぽの活動をしているメンバーの方と出逢い、このような形の場がこの地域にもあれば、という思いに共感してくれた仲間と夜さんぽ刈谷は始まりました。
スタッフも時に悩みや苦しみも経験してきた「今を生きる1人の人。」です。

そして私達は、

lovelifeprojectの思い「今を生きるすべての人へ」「心の病や孤独、自死などの重い話になりがちなテーマを、「Lovelife生きることを愛する」=「寄り寄り添い分かち合う」というポジティブなものへ変換し、色んな人と「命を愛する」「生きることを愛する」ということを考え、分かち合いたい。

「大丈夫な人が大丈夫でない人の話を聞くのではなく、この夜さんぽで思いを話し、思いを聞く事で、双方向でつながって一緒に生きて行く」

という視点とその思いを大切にしています。
不確かな社会の片隅で「その日、その時間だけここにある。」一期一会の夜さんぽが、それぞれの生きる今を分かち合えるあたたかな場でありますようにと願っています。